ご相談内容

恋愛にまつわる悩み

中学生や高校生の頃には、多くの人が恋愛にまつわる悩みをもつようになり、身近な人と悩みを打ち明けあったり、人知れず悩んだりするものです。
しかし、年齢が上がるにつれ、それを話すことのできる人は一層限られるようになり、自分一人で抱え込んでしまう人も多くなるでしょう。
また、自分の恋愛感覚が同世代の人たちに追いついていない、と感じるようになる人も少なからずいます。
特に、恋愛経験の少ない人によくあるのが、性交経験の少なさです。
男性の場合、童貞、あるいは性交渉の経験はあるものの、一度きりでそれ以上経験がないという「セカンド童貞」という言葉もあります。
また女性の場合は、処女を捨てることができないという人もいます。
周りの人たちが恋愛や結婚と人生の選択をしていく中で、どうやって恋愛対象を見つけてよいのか、そもそも自分はどういう人をパートナーに求めているのか分からずに苦しんでいる人も少なくありません。

一方、恋愛ができない理由の一つに、過去の性体験での傷つきをあげる人がいます。
一つが性被害や性暴力に遭い、悲惨な体験をしながらも、誰に打ち明けることもできずに、あるいは打ち明けても十分な理解が得られないまま傷つき抱えている方もおられるかもしれません。
また、パートナーとの間でのDV(ドメスティック・バイオレンス)です。
暴力をふるわれ、傷つけられたという体験がいつまでも自分の中で残っている場合です。

そうした経験から、自分には穏やかな恋愛をすることも、パートナーと満足して愛し合うこともできないと悩み、新たなパートナー探しを躊躇してしまっているかもしれません。

さまざまな場合がありますが、上記の悩みに対する解決を一緒に時間をかけて考えていくお手伝いをさせていただきます。

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多様な性のあり方に関する悩み

本来、多くの人が異性に恋愛感情を抱き、恋愛のパートナーに選びます。
しかし、現代では性の多様なあり方が知られるようになりました。
愛の対象として同性を選んだり、両方の性を選んだりすることもあります。
あるいは性的興奮の対象として、人間の身体の一部あるいは無生物を選ぶ人もいます。
恋愛感情を誰に対しても抱かない、その感覚がどうしても分からないという人もいます。
こうしたマイノリティ(少数派)とされる性のあり方は、排除や非難を受けやすく、そうした方々は、
自身の性について「自分はおかしいのではないか」「病気なのではないか」と悩み、傷つくことも多いでしょう。

恋愛や性愛、性的魅力を同性、異性のどちら(または双方)に感じたり、どちらにも感じなかったりする方がおられます。こうした恋愛や性愛の対象を性指向と言います。
また、一般に性的興奮を感じないもの(行為)に、性的興奮を感じたり、性衝動を体験したりすることを性嗜好、性倒錯と言います。

さらに、自分の性欲の強さや弱さも人によって様々ですが、そういったことが平均的であるかどうかが分からず、パートナーとの間で不一致が生じることもあるでしょう。

こうした多様な性のあり方に対する悩みは、「治す」という方向ではなく、
自分がどのように生きていくのかを考え、その生き方の中に性のあり方をどのように位置付けていくかを考えていくことが重要となります。

なぜそうなったのかを追求することよりも、今後、そのあり方を変えていくのか、それとも受け入れながら生きていくのか、どうしていきたいのかを、自分の性について自由に話せる場で語り、共に考えていくお手伝いをさせていただきます。

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男性性にまつわる悩み

男性は女性に比べ、人に相談することが苦手とされています。
それは、男性が人に自分の気持ちを「共感してもらう」ということに慣れておらず、起きた出来事のような「事実を語る」ことに慣れているからと言われています。
自分の悩みを人に見せないことこそが男らしさである、という考え方もあるでしょう。
そして、個人的な(パーソナルな)問題になればなるほど、恥ずかしさや男としてのプライドから、気持ちどころか事実を語ることすらできず、一人で悩み、苦しむことになります。

特に、勃起不全や性器への自信のなさといった問題は、一見、身体機能だけの問題のように思われますが、実は男性の自尊感情や尊厳に大きく関わることになります。
そのため、こうした悩みごとは性生活にとどまらず、仕事や日常生活における活気、対人関係など広範囲に影響します。

また、女性との関係において、男らしい自分でいることにこだわるあまり、いつの間にか支配的、
高圧的だと相手に責められ、関係が上手くいかなくなってしまうことがあります。
反対に、女性の求めることにどんなことでも応じることで愛情を示そうとした結果、いつの間にか振り回されるばかりの関係に陥り、一緒にいることに疲れや恐怖を感じるようになるといった悩みもあると思います。こうしたことの背景に、生まれ育った母親や父親との関係性が影を落としていることも少なくありませんが、自分で気づくことが難しいでしょう。

こうした男性ならではのご相談は、男性カウンセラーが担当させていただきます。
性にまつわる悩みは、他者のサポートを受ける中で、自分の悩みを整理し、自分の男性としての尊厳を見つめなおし、取り戻すことにあります。

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女性性にまつわる悩み

日本の会社には、いまだ男尊女卑の考え方が根深く残っている側面があるかもしれません。
そうした社会では女性は弱い者とみなされ、暴力的な被害に晒されやすくなります。
セクシャルハラスメントはその一例です。
上司や同僚の何気ない言動に、その人たちの無意識化にある女性に対する差別意識が反映されており、
その言葉や態度に女性が傷つき、苦しみ、声をあげることができないという構造にあります。
他にも似たような構造をもつものとしてパワーハラスメントやマタニティハラスメントなどさまざまなものがあります。

「苦痛を口にしていいとは思えない」「自分が悪かったのではないか」などの声もあるように、
女性が我慢を強いられる社会において、自分がハラスメントを苦痛と感じること自体おかしいのではないかという思いが湧き起こり、
また、周りからも心ない言葉をかけられることもあるでしょう。
自分の感覚を押しこめるような状態が長く続くと、自分が何に傷ついているのか、何が苦しいのかすらわからない状態になってしまいます。

そのため、自分が感じている気持ちや、表現したい感情を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
また職場環境にある苦しみを生み出す人間関係をいきなり変えていくことは難しいですが、
自身の気持ちを整理しながら、働きやすい環境を整えるために何をしていくことができるかを一緒に考えさせていただきます。

また、プライベートでは、男性との付き合い方で悩んでいる人も少なくありません。
ダメンズ製造機というワードのように、相手に尽くすばかりで自分を大事にすることができない女性たちもいます。
相手に対する献身により、パートナーと対等な立場でコミュニケーションをとる機会を自ら奪っています。

そうした女性には、根本的な他者に対する依存や愛情のもち方のテーマが底流にある場合があります。
幸せになりたいはずなのに、客観的に見ると不幸になる道を選択してしまう・・。
男性に対してNOと言うことができない、常に男性が側にいないと安心することができない、男性からの評価を気にし過ぎてしまうといった女性の背景にある心の寂しさや苦しさを共に見つめ、本当に自分が求めていることが何なのかを明らかにしていきます。

さらに、好きな男性との性交渉が楽しくない、満足できないなどで悩まれている方も多くいます。
そこには、そもそもパートナーとのコミュニケーションのうまくいかなさがあったり、
性への偏見や過去のトラウマが潜在していることもあります。
幸せになるためにはどうしたらいいのか、を共に考えさせていただきます。
こうした女性ならではのご相談は、女性カウンセラーが担当させていただきます。

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性にまつわる身体の悩み

年齢と共に身体は変化し、それによってホルモンが乱れ、心身のバランスが崩れてしまうことがあります。
例えば、女性の更年期障害は、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が、40代にはいったころから急激に低下することにより生じます。

症状としてはのぼせ、冷え、頭痛、イライラ、肩こり、抑うつなど様々です。
また、更年期はもちろん男性にも起こります。
男性の場合にはテストステロンという男性ホルモンのゆっくりとした減少に伴い、憂うつやイライラ、不眠、疲労感、ほてり、発汗などが生じます。
また、性機能の低下を感じることも少なくありません。

治療としてはホルモン補充療法が第一選択となります。
症状自体をカウンセリングで扱うことは困難ですが、その背景にある女性性や男性性の喪失体験を整理し、更年期の時期とリンクし、ストレス因となりやすい家庭構造の変化(子どもの独立や親の老化など)をともに考えることが、症状の軽減の一助となりえます。

他にも月経前症候群(PMS)や産後うつ、マタニティブルーといった場合には、体の不調に伴う心の不調があります。周囲に対し、積極的に苦しさを打ち明けにくい場合もありますし、自分自身、気分をどのようにコントロールして行けばよいのかとまどいを感じることも多いでしょう。
これらは、婦人科や精神科で身体の治療を行いながら、カウンセリングによって心の調整を行うことで、より高い治療効果が望めます。

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