心理テスト

心理テストとは

専門職が扱う場合には、「心理検査」というのが一般的です。
心理検査は、信頼性と妥当性が先行研究によって証明されているものを指します。
信頼性とは、何度測っても同じものが測定できること
妥当性とは、測りたいものをきちんと測定できること
を指します。

例えば、体重計の場合、何度測っても、同じ条件で同じ状態では同じ体重が測定できるため、信頼性があると言えます。
また、その人の体の重さを測定することができる器具であるため、妥当性があると言えます。

雑誌やテレビなどで使われている心理テストのほとんどはこの信頼性と妥当性が証明されていません。
ですので、専門職は信頼性と妥当性が証明されているものを心理検査、信頼性と妥当性が証明されていないものを心理テストと区別するのですが、一般の方には心理テストの方が馴染みがあるため、説明する際やHPなどでは「心理テスト」という言葉を用いることも多いです。

心理検査の数は100を超えており、その実施方法によって大きく4つに分類することができます。
1つ目は 質問紙法です。
各検査にはいくつかの質問文があり、それについて「はい」「いいえ」など複数の選択肢から回答を選択して答えるものです。
検査によって、心の状態やパーソナリティの在り方、健康状態など明らかになる事柄がある程度限定されており回答を集計することによって結果を出します。

2つ目は投影法です。
指示に従って絵を描いてもらったり、文章を書いてもらったりするものです。
検査によって、心の状態やパーソナリティの在り方、ストレスや葛藤の在り方、防衛の方法など幅広く理解することができます。

3つ目は知的・発達検査です。
複数の問題を解いてもらうものです。
問題がどこまで回答できたのかを算出し、受検者の年齢の平均と照らし合わせて、
知的・発達の程度や、能力の得意・不得意を知ることができます。

4つ目は作業検査です。
単純な作業を一定の条件下で行います。
その作業量や正確さなどから、受検者の性格傾向や仕事への姿勢などを知ることができます。

このように、検査によって分かる事柄は異なります。
また一つの検査だけで分かることは限られています。
そのため、その方をより深く理解するためには、複数の検査を受けていただく必要があります。
こうした検査を複数組み合わせることをテスト・バッテリーといいます。

当研究所では、既に一般的なテスト・バッテリーが組まれたコースを複数ご用意しております。
また、何が知りたいか、ご希望に合わせてオーダーメイドでテスト・バッテリーを組むことも可能です。
ご希望に合う心理テストがどれなのかをご相談するためのカウンセリングも受け付けております。
ぜひご利用ください。

当研究所で実施している心理テストについては一覧をご覧ください。
心理テストに加えて、オプションを選択いただけます。

どの心理テストも、実施してから結果が出るまでに2週間以上お時間を頂いております。

オプション 時間 料金 内容
事前カウンセリング 30分 3,600円 心理テストを受けて明らかにしたいこと、困っていること、知りたいことなどをお聞きします。そこで得られた情報に応えるように所見を作成したり、フィードバック面接を行うことができます。
フィードバック面接 30分 3,600円 どの数値からどのようなことを言えるのかなど、心理テストの結果を指し示しながら丁寧に説明します。
  40分 4,800円 心理テストの結果に対して質問を受けたり、今後の社会生活や日常生活に対する簡単な助言を行います。
  50分 6,000円 心理テストの結果から、今後の仕事や生活にどのような工夫をすればいいのかや、就職活動、対人関係などのお困りごとへの助言を行います。
郵送 簡易書留 490円 所見を簡易書留(紛失時の保証あり・追跡あり)でお送りいたします。
※お子様の検査の場合は原則郵送でのお渡しは受け付けておりません
  ゆうパケット 250円 所見をゆうパケット(紛失時の保証なし・追跡あり)でお送りいたします。
※お子様の検査の場合は原則郵送でのお渡しは受け付けておりません

お申し込み・お問い合わせはこちらから
WAIS-Ⅳ、WISC-Ⅴのお申し込みはこちら

心理テストのコース

いくつかの心理テストを組み合わて実施することで、ご自身の能力や性格、こころの状態などをより詳しく知ることができます。当研究所では、下記のようにさまざまなコースをご用意しております(料金は税抜きです)。

1.こころの人間ドックコース

「なんかストレスがたまっているのは分かるんだけど、何が原因かよくわからない
「こころのことは普段あまり気に留めてもいないけれど、一度調べてみたい」

世の中には、多くの研究結果によって信頼性と妥当性を備えた信頼できる心理テストが数多く存在しています(テレビや雑誌に載っている心理テストは研究結果に基づいていません)。
その心理テスト一つ一つは明らかにすることが異なっており、心理士はクライエントに応じて、実施する心理テストを選択しています。
また、複数のことを知りたい場合に、複数の心理テストを組み合わせることをテスト・バッテリーといいます。
こころの人間ドックでは、予算や目的に応じたテスト・バッテリーが組まれており、その人の心の状態を隅々まで知ることができます。

『お手軽コース(バウムテストTEG)』であれば短い時間で、自己イメージやご自身のコミュニケーションのパターンを振り返ることができます(検査時間60分未満)。


『スタンダード性格コース(ロールシャッハ・テスト、MMPI、PFスタディ)』は、パーソナリティ検査を中心としたコースであり、日々のストレスの抱え方や対処の仕方、対人関係のもち方、感情のコントロールの仕方、自己イメージや他者イメージなど、自分のこころの作用を意識しているものから無意識のものまで、幅広く見直すことができます(検査時間150分程度)。

『スタンダード知能コース( WAIS-Ⅳバウムテスト 、PFスタディ)』は、知能検査を中心としたコースであり、認知能力や作業能力に由来する得意不得意を調べることができます。プラスアルファで、自己イメージや対人関係のパターンなど、性格の一部についても見直すことができます(検査時間180分程度)。 (スタンダード知能コースのWAIS-Ⅳは補助検査込みの料金となっています。)


『がっつりコース(WAIS-Ⅳ、MMPI、バウムテスト、PFスタディ、ロールシャッハ・テスト)』では上記の3コースに加え、さらに物事に取り組む際のパターンも調べることができるので、認知能力からパーソナリティまでさまざまな情報を知ることができ、お得になっています(1回目検査時間90分程度、2回目検査時間120分程度、3回目検査実施時間120分程度、自宅実施分あり)。
(がっつりコースのWAIS-Ⅳは補助検査込みの料金となっています。)


※がっつりコースはクレジットでの事前お支払いが可能です。クレジットでのお支払いをご希望の方はこちらからご予約日までにチケットをご購入下さい。

コース名 料金 実施回数
お手軽コース 13,200円 1回目:検査①②③
2回目:フィードバック面接
オススメ!
スタンダード性格コース
スタンダード知能コース
28,800円 1回目:検査①②③
2回目:フィードバック面接
がっつりコース 51,600円 1回目:検査①、②
2回目:検査③、④
3回目:検査⑤
4回目:フィードバック面接

2.「高ストレスさん」コース

近年、各企業でストレスチェックが行われるようになってきましたが、
「高ストレス」あるいは「高めのストレス」の判定がつく方も少なからずいらっしゃいます。
「自分にどんなストレスがかかっているのか」、「一度くわしく相談してみたいのだけれど、
会社には言いづらい」など、一度、自分の中にあるストレスを詳しく見つめてみたいという方に
お勧めです。お一人お一人に合ったストレスの抱えかたのパターンや、解消法を一緒に考えていきます。
(1回目検査時間120分程度、2回目検査時間45分程度、自宅実施分あり)

コース名 料金 実施回数
「高ストレスさん(WAIS-Ⅳ、風景構成法、PFスタディ)」コース
(ストレスチェックの結果をお持ちください)
31,200円 1回目:検査①
2回目:検査②
3回目:フィードバック面接

3.子どもの心理テストコース

「子どものずっと気になっている行動がある」「他の子とのかかわり方を変えたい」
「子どもの気になる行動をどうしつけてよいのか分からない」
「子どもが発達障害ではないかと心配‥」
当研究所ではお子様の心理テストも行っています。
お子様のこころの状態や発達のことを詳しく知りたいという方に、こちらのコースをおすすめしています。
学習面での得意、不得意を見るテストから、気になる行動やクセの背後にあるこころの状態をみるテストまでさまざまにご用意しています。
詳しく調べてみたいという内容によって、テストを追加することもできます。

コース名料金実施回数
性格コース19,200円~(WISC-Ⅴまたは新版K式発達検査、バウムテスト、PFスタディ)
(お子様の状況により検査が変わるため料金・回数に幅があります)
お子様の知的発達と性格傾向、対人関係傾向を見ることができます。
1回目:事前カウンセリング、検査①②
(2回目:フィードバック面接)
発達コース27,600円~( WISC-Ⅴまたは新版K式発達検査、PARSまたはMSPA )
(お子様の状況により検査が変わるため料金・回数に幅があります)
お子様の発達全般を知り、発達障害傾向を見ることができます(診断はできません)
1回目:事前カウンセリング、検査①
2回目:検査②
3回目:フィードバック面接

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その他の実施可能な心理テストの一覧はこちら

WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)について

ウェクスラー式知能検査は、アメリカの心理学者であるWechsler,D.(ウェクスラー)が、個人の知能構造を診断する目的で開発した知能検査です。
ウェクスラーは知能を「目的的に行動し、合理的に思考し、環境を効果的に処理するための、個人の集合的ないしは全体的能力」と定義しました。


ウェクスラー式知能検査で分かること
ウェクスラー式知能検査を実施することで同年齢集団の中での個人の知能水準の位置を知り得る知能偏差値IQが算出できます。
また、検査項目の高低も算出するため知能の中で、どのような力が高いのか、または低いのかといったことが理解できます。
具体的には、言葉を使う力や短時間記憶を保持する力、単純作業をこなすスピード、論理的推理力などの力を測定することができます。
そして検査結果から、日常生活や社会生活での困り感とどのような関連があるのかそれらを解決するためにはどのような方法をとればいいのかを明らかにします。

一方で、ウェクスラー式知能検査は、全知能の一部を測定するものであり、人間のもつ知能全てを測定することはできません。
また、検査の際は、静かな落ち着いた部屋で1対1で行うため多くの人と一緒に作業するような社会生活場面とは異なる環境で、その人が発揮する力を測定するとも言えます。

★ウェクスラー式知能検査は「知能検査」であり、発達障害の有無を発見するための検査ではありません。また当研究所は医療機関ではありませんので、「診断」を行うことはできません。

ウェクスラー式知能検査の種類
ウェクスラー式知能検査は、受検者の年齢によって幼児期はWPPSI(ウィプシ)、児童期・思春期はWISC(ウィスク)、成人期以降はWAIS(ウェイス)と検査名が異なります。

また検査は発売後、約10年に1度のペースで内容が改定されています。
WPPSIは1967年に発売され、現在はWPPSI-Ⅲ(2017年)が最新です。
WISCは1949 年に発売され、現在はWISC-Ⅴ(2011年)が最新です。
WAISは1955 年に発売され、現在はWAIS-Ⅳ(2018年)が最新です。

所要時間は個人差がありますが、どの年齢でもおよそ2時間~2時間半となります。
疲れた場合には途中で休憩をはさむなど、受検者に合わせて実施します。


当研究所での実施
当研究所では児童・思春期を対象としたWISC-Ⅴと成人期以降を対象としたWAIS-Ⅳと、どちらも最新の検査道具を用意しているため、幅広い年齢層の方に実施することができます。

なお、WAIS-Ⅳ単体でも実施可能ですが、知能だけではなく、性格やパーソナリティも含め、総合的に自分のことを知りたいと仰る方も多いです。
テストを組み合わせて受けられることで、ご自身のことをより深く、立体的に知ることができますので、他の検査との組み合わせもお勧めしています。

基本検査と補助検査について
WAIS-Ⅳは、10の基本検査と5の補助検査から成り立っています。
基本検査は、IQと4つの指標の得点(正式には合成得点と呼ばれています)を算出するために実施されるものであり、検査項目は「積木模様」、「類似」、「数唱」、「行列推理」、「単語」、「算数」、「記号探し」、「パズル」、「符号」からなります。
補助検査は、測定できる認知能力全体の範囲をさらに拡大し、その方のもつ能力間の差を詳しく知るために実施されるものであり、検査項目は「語音整列」、「バランス」、「理解」、「絵の抹消」、「絵の完成」からなります。

WISC-Ⅴは、10の基本検査と6の補助検査から成り立っています。
基本検査は、IQと5つの指標の得点(正式には合成得点と呼ばれています)を算出するために実施されるものであり、検査項目は「類似」、「単語」、「積木模様」、「行列推理」、「単語」、「算数」、「記号探し」、「パズル」、「絵のスパン」、「記号探し」からなります。
補助検査は、測定できる認知能力全体の範囲をさらに拡大し、その方のもつ能力間の差を詳しく知るために実施されるものであり、検査項目は「知識」、「理解」、「絵の概念」、「算数」、「絵の抹消」からなります。

基本的には、10の補助検査を実施すれば、IQは算出されますし、その方のもつ認知機能や作業能力が把握できます。

補助検査を実施することで、さらに詳細な情報が得られ、社会場面や生活場面での困りごとの理解や対処法を具体的に考える上で役に立てることができます。
特にWISC-Ⅴは、補助検査を実施することで補助分析も算出することができるようになり、解釈できるデータが倍になるため、おススメです。

WAIS-Ⅳの料金について

WAIS-Ⅳを単一で行う場合の費用 ※税抜きの料金です
・基本検査の実施:15,600円(所見料金含)

オプション
・事前カウンセリング30分:3,600円
・補助検査:3,600円 得意不得意を活かしたい方にオススメ
・フィードバック面接(別途):30分(3,600円)、40分(4,800円)、50分(6,000円)
・メンサ希望:無料 事前申し込み必須

所見のお渡し方法
・フィードバック面接:30分(3,600円)、40分(4,800円)、50分(6,000円)
直接口頭で結果を説明し、質問や今後に活かす方法などをお伝えします。
・郵送:簡易書留(490円)、ゆうパケット(250円)
WISC-Ⅴを単一で行う場合の費用 ※税抜きの料金です
・基本検査の実施:15,600円(所見料金含)

オプション
・事前カウンセリング30分:3,600円(お子様の場合は原則つけていただきます)
・補助検査:3,600円 得意不得意の詳細を知りたい方にオススメ
・メンサ希望:無料 事前申し込み必須

所見のお渡し方法
・フィードバック面接:30分(3,600円)、40分(4,800円)、50分(6,000円)
直接口頭で結果を説明し、質問や今後に活かす方法などをお伝えします。

※ 実施時間は基本検査のみで1時間半程度、補助検査を実施した場合は2時間程度です。実施してから、結果をお渡しするまでに2週間以上かかります。
※ 所見とは「検査結果報告書」のことを指します。所見の中には、検査結果の数値、グラフ、結果から理解できる内容、 結果をどのように生活に活用していくかのポイント、などを記載いたします。
※ メンサ入会希望の方は事前にお申しつけ下さい。IQが130を超えた場合に入会に必要な署名をした所見をお渡しします。
※ 事前カウンセリング、フィードバック面接の有無・時間は選択していただくことが可能です。

※ ウェクスラー式知能検査は「知能検査」であり、発達障害の有無を発見するための検査ではありません。
 当研究所は医療機関ではありませんので、「診断」を行うことはできません。
WAIS-Ⅳ、WISC-Ⅴのお申し込みはこちら


心理テストを受けるにあたって

心理テストを受けるにあたって知っておいていただきたいことがあります。
心理テストや発達検査は、検査道具があり、検査実施者(臨床心理士が多い)がいる精神科クリニックまたは精神科病院で受けることができます
この場合は保険適用となります。
心理テストを実施しているかどうかは、各医療機関のHPでご確認いただくか、お電話でお問い合わせ下さい。

18歳未満の場合は児童相談所や教育センターで無料で受けることができます。
教育センターは、市町村によって、検査を実施しているかや、受けられる年齢が異なりますので、
お住まいの市町村教育センターにお問い合わせ下さい。

ただし、どの機関でも検査を受けるまでに長く待たなければならないことも少なくありません。
心理テストを受けるためには、
『初回相談→検査→フィードバック』 の3回は最低でも通う必要があります。
医療機関等では、この3回の予約が取りにくく、
初回相談からフィードバックまでに、長い時間がかかることが多いです。

当研究所は、自費になりますので、医療機関よりも料金が高くなります。
その分、ご満足いただけるように、所見を作成し、丁寧にフィードバックさせていただきます。

当研究所の所見を医療機関にご持参いただくことで、診断までの時間を短縮することもできます。
また、医療機関での心理テストの結果や診断を受けて、今後どうしたらいいのか等のご相談も承っております。

過去に受けた心理テストの結果をお持ちの方が、それを当研究所にご持参いただくと、
1.その結果について丁寧に説明をさせていただく
2.結果と合わせてまだ受けていない検査を実施して解釈させていただく
3.過去に受けた心理テストと同様のものを再度受けていただき、比較してご説明させていただく
ということができます。
どの心理テストを受けたかによって、どの対応が有効かも事前にご相談させていただきます。
1〜3を通して、今のお困りごとや今後どうすればいいかといったことを
お話させていただくこともできます。

キャンセル料金
前日の22:00以降のキャンセルは料金を100%いただきます

遅れてこられた場合には、規定の検査を全て完了できないことがあります。

実施可能な心理テストの一覧はこちら


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