3月3日、雛祭りの日ではありますが
当研究所では、四ツ橋オフィスにて、臨床心理士のための確定申告についてあれこれ聞く会を実施致しました。
四ツ橋オフィスでの稼働はこれが初めて。
皆さんにお披露目する機会にもなりました。
2月16日から確定申告が始まり、多くの臨床心理士がその手続きに追われているのではないでしょうか。
参加いただいた方の多くは、複数の職場をかけもちされておられる方でした。
冒頭30分で、行政書士法人エドヴォンの代表・江道寺さんから税金や確定申告について説明をいただきました。
その後、当研究所スタッフから、事前に皆さんからお聞きしていた質問を提示させていただき
それにお応えいただくかたちになりました。
給料と報酬の違いや、両方をもらっている場合の申告の方法
経費の管理の仕方やどこまでを経費としていいのか
監査が入るのはどういった時か
個人事業主としての申請をした方がいいのかどうか
青色申告をしたほうがいい人はどういう人か などなど
残り40分で、参加者の皆様からご質問をいただきました。
それぞれが疑問に思われていたことがたくさんあがり、次々と質問が飛び出しました。
かなり詳細なことや、臨床心理士あるあるについても話があがり
終了時刻になっても質問は続きました。
そうした質疑応答の中で感じたことは
・契約書というものに無頓着であることが多い
・自分がどのような形で雇用されているのか、なぜその雇用形態になっているかを理解せずに雇われている
ということです。
例えば、給料でもらっているにも関わらず、書籍代や学会費など自己研鑽費をすべて自費で支払っていることに疑問を感じていなかったり
契約内容に記載されていない仕事を依頼されても引き受けていたり。
そうしたことにより、損をしていたり疲弊したりすることになってしまっている方もおられるのではないでしょうか。
臨床心理士の場合、職を見つけることが大変なため
雇用してもらえた段階で満足してしまうのかもしれません。
もしくは自己研鑽を自費で行うことは当然だという文化の中にいることが影響しているのかもしれません。
しかし、臨床心理士が社会で認められる職になっていくためにも
各自が自身の雇用形態や契約書に関心を持ち、正しい知識をもって雇用主と協議していく必要があるように思います。
今回、新しい試みではありましたが、満足度も高かったように思います。
また皆様のお声があれば、第2回の実施を検討させていただきます。
その他にも「こんなことできないか」といったご提案がありましたら
ツイッターやお問合せフォーム、勉強会時配布のアンケートなどに自由にご記入下さい。