現場で生きる心理検査を学ぼう2019 おさえておきたい『WISC』

5月から9月にかけて月1回、合計5回行われる今回のシリーズ

初回は『WISC』で、WISC-Ⅳについて行いました。
午前は実施・スコアリングについて2時間、午後は解釈について2時間行いました、

WISC-Ⅳは基本検査10項目、補助検査5項目からなり5歳~16歳11カ月の方を対象に実施する知能検査です。
子どもの場合、様々な事象と知的発達は関連していることも多く、児童精神科や思春期外来に行かれた際などには、多くの場合に実施される検査となります。
心理士の場合、医療機関で勤務しているだけでなく、教育機関や福祉機関で勤務していても結果を見る機会が多いため、
所見の見方や検査内容について学びを深めることが、子どもの支援にとって有用となります。

WISC-Ⅳの結果は、全検査IQだけでなく、言語理解指標、知覚推理指標、ワーキングメモリー指標、処理速度指標の合成得点が算出されます。
それらの指標が何を示すのか、それらの得点の高低からどのようなことが言えるのか、といったことを所見に記載していきます。
所見を書く際には、受験者の相談内容(主訴)が重要であり、その相談内容を解決する方法や解決に向けての支援方法について何がいえるのかを検査結果から導きだします。
そのためには、各検査項目は何が測定できるのか、をしっかり学ぶ必要ばあります。
さらに、検査項目についてだけでなく、検査場面での反応パターンや、反応方法、検査者との関係性なども全て重要なデータとなります。

午前は、実施・スコアリングということで、検査をとる際の注意事項や行動観察で注目すべき点などを確認し
実際に検査道具を触りながら、教示の方法や回答方法、記録の取り方などを確認していきました。

午後は、今回のシリーズの中で、最多の申し込みでキャンセル待ち多数だったことから
2回転とさせていただきました。

それぞれの指標や尺度の解説や、プロフィール分析をどのようにおこない、所見につなげていくかをお伝えしました。
どちらも2時間、ほぼ休憩なく、また内容も盛りだくさんだったため、講師も少し早口で情報をお伝えしてしまいました・・。
ですので、かなり情報量も多かったと思いますが、皆さん最後まで熱心に聞いてくださいました。

大学院生の参加も増えてきており、熱心な学生さんが多く、感心しています。

アンケートの結果からは、「時間が短い」というご意見が多く
もう少しじっくり時間をかけてやれたら良かったと、初回ながらにすでに反省をしています。
また、今回、レジュメのタイプミスが多かったことも大いに反省しています・・。

2014年にWISC-Ⅴがアメリカで発売されており、
日本版がそろそろか・・といわれていますので、今後の動向に注意ですね。

次回は、6月2日。おさえておきたい『TEG・SCT』です。