コミュニケーション研修の講師に出向してきました!

本日(2019年6月7日)、京都リハビリテーション病院様のご依頼で、新人看護職員研修の一環として、コミュニケーション技術の研修の講師として出向してまいりました。

今日は、コミュニケーション技術の基礎ということで、医療従事者として必要なコミュニケーション技術、そして、コミュニケーションの中で何が生じているのかということを、2人1組で行うワークもいくつか取り入れながら進めていきました。

 

当たり前のことではありますが、ただ会話が盛り上がったり、漫然と相手のお話を聞いたりするというのは、専門的なコミュニケーションとはいえません。コミュニケーションは、2人の人間の間に生じる情報の伝達です。その伝達はなかなかスムーズにいくものではありません。なぜなら、物事を理解するための枠組みは一人一人異なり、同じ内容の話をするとしても、理解の仕方や受け取り方は異なるからです。ですので、双方の情報伝達がよりスムーズに行われるためには、お互いを理解しようとする相互作用のプロセスが必要となってきます。

 

コミュニケーションは、自分と相手とが出会う瞬間に始まります。その瞬間から何が生じているのかを考えなければなりません。そして、自分が相手に情報を伝える際に何が生じているのか、言語/非言語で行われているコミュニケーションにどんなものがあるのか、どのような工夫ができるのかを丁寧にみていくことが重要です。

ご参加いただいた皆さんには、視線の位置や相手との距離の取り方、表情の作り方や身体接触の際の工夫など、非言語のコミュニケーションでできる基本的なコツを2人1組のワークのなかで練習していただきました。皆さん、照れたり、笑ったりされながらも、実際にやってみてくださいましたが、「少し工夫するだけで、印象が変わる」というのを体験していただけたようでした。

そして、今日は具体的な例まで扱えませんでしたが、日頃の患者さんへのかかわりのなかで、どこに焦点を当ててコミュニケーションをするかという意識をもつことの重要性についてもお話させていただきました。日々の会話ややり取りのなかで得られる情報の積み重ねが、患者さんの具体的な生活支援に繋がっていくということも少しイメージしていただけたかなと思います。

 

当研究所では、このように、企業や機関を問わず、ご依頼に基づいた心理学に基づいたさまざまな種類の研修を実施させていただいております。

ご依頼の際には、「企業の方へ」のなかにあります「研修・セミナーのご依頼」のページをご参照ください。
2回目の応用編の様子はこちら

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