第一回目の今日は「おさえておきたいWAIS-Ⅳ」でした。
午前中は、実施・スコアリング研修ということで
3つのグループに分かれ、検査道具を触りながら検査内容を確認していきました。
WAIS-Ⅳでは教示がかなり丁寧になっています。
そのため、教示を読み上げながら指差しを実施し、受検者にどういったところを
理解していただけたらいいのかを確認しました。
また知覚推理の下位検査である「パズル」や「行列推理」は実際に問題を解いてもらいました。
だんだん難しくなっていくため、参加者からはため息が聞こえたりもしましたが
このように実際に解く作業をすることで、どういった知能が必要とされているのかを
体感することができます。
またウェクスラー式知能検査は、解答は実施マニュアルに記載してありますが、
なぜその解答になるかの解説はありません。
そのため、思考過程を知るためにも、グループで「なぜそれが正解になるのか」を話し合い、
理解していただくことが重要となります。
午後からは、WAIS-Ⅳの解釈研修と、WAIS-Ⅲの解釈研修を行いました。
まだまだ現場ではWAIS-Ⅲが用いられているところも多いため、両方の開催となりました。
どちらも共通するところでは、ウェクスラー式知能検査の特徴や限界を知っておくことや
解釈の正しい方法を理解しておくことです。
すした基本的菜ところをきちんと押さえつつ、実際の事例を提示しながら、
それぞれの数値をどのように見ていくのか、
数値だけではなく、行動観察や回答内容、事前の聞き取りをどのように見ていくのかを説明しました。
今回、午前・午後とそれぞれ2時間ずつ実施しましたがどちらも駆け足となってしまいました。
アンケートからも、「もっと長時間の開催を希望」といった声が複数ありました。
そこで、2月に8時間かけて、実施、スコアリング、解釈を丁寧に解説する勉強会を
開催することにしました。
詳細は追ってご案内いたします。
また今回の勉強会の最後である第5回目の公開スーパービジョン(実施・スコアリング研修)では、
WAIS-Ⅳを岸本先生に見ていただきます。
単回申し込みはまだ受け付けておりますので、ご興味のある方はこちらからお申込み下さい。