現場で生きる心理検査を学ぼう2020 おさえておきたい『TEG,SCT』を開催しました!

全5回シリーズで開催の現場で生きる心理検査を学ぼう2020ですが
第1回目が8月10日に延期、第2回目がオンラインでの実施となり、
高槻オフィスでの通常開催は第3回目が初回となりました。

換気、手洗い、アルコール消毒、マスク着用など皆様にご協力いただき
誠にありがとうございました。

第3回目は「TEG、SCT」ということで
午前中の実施・スコアリング研修では、それぞれの検査の成り立ちを知っていただくことで
その検査がもつ意味や測定できるものなどを理解していただきました。
そのうえで、実施上の注意点をお伝えし、実際にご自身で記入をしていただきました。

どのような検査でも自分で体験しておくことで
クライエントがどのようなことを体験しているのかをリアルに感じることができます。
また実施上の注意点なども身をもって学ぶことができます。

参加者の皆様からも積極的にご質問をいただきました。
「TEGを実施してもいい病態水準などはあるのか」
「パーソナリティ検査は何を実施するのかの判断基準はどういうものか」
など、実際に臨床される場面でのお困りごとについて聞いていただきました。

午後の解釈研修では、それぞれの回答の見方についてお話しさせていただいた後に
事例についての解説を行いました。

TEGは型のパターンがありますが
「この型はこういう解釈」と定型文で覚えるのではなく
どうしてその型の解釈がそうなるのかを理解することが重要です。

臨床現場では型にはまらない回答も多く
そうしたときにもあわてずにすみます。
台形型のパターンをもとに、なぜ台形型だとその解釈になるのかの説明をさせていただき、
他の型についての勉強をどのように進めたらいいかをお伝えしました。

SCTは、家族や自己像、健康など、項目ごとに分類することでどのようなことが見えてくるのか
力動的心理療法の理解がどのように活かされるのかなどもお伝えしました。

そのうえで、具体的な事例を提示し、なぜ実施したのか
どのように解釈し、どの結果をその後にどう活かしたのかなどもご説明しました。

事例の時間が十分にとれなかったことやグループワークを中止したことなどから
事例については物足りなさが残ってしまったかもしれません。
前回からアンケートをオンラインで実施することにしたため
皆さんのお声がすぐにわからないことは、少々難儀ですね・・。

最後に、臨床心理士の更新ポイントがつかないのかといったご質問もいただきました。
どのような研修を実施していくことが皆様にとって有益であるのか
今後も皆様のお声をいただきながら試行錯誤していきたです。

次回は
第4回:7月19日(日)おさえておきたい『MMPI』です。
現在、キャンセル待ちの状態です。
お申込みいただいている皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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