現場で生きる心理検査を学ぼう2020 第1回(振替)  おさえておきたい『S-HTP』を開催しました!

本日、元々4月に予定していた「現場で生きる心理検査を学ぼう2020」第1回S‐HTP法の研修振替を開催しました。

午前の実施編の部では、統合型HTP法(S‐HTP:Synthetic house tree person test)について、S-HTP法が体系化するまでの歴史や、実施法、実施する際の注意点について確認していきました。S-HTP法は一枚の紙に、家(house)と木(tree)と人(person)を描いていく描画法です。それぞれの項目を3枚の用紙に描いていくHTP法とは異なり、複数の要素をどのように1枚の画面に構成していくのかという統合性をみることができるのが一つの大きな特徴です。他には、エネルギー水準、内的豊かさ、社会性などいくつかの見立てのための基準があり、バウムテストや風景構成法とも異なる視点で被検者の方の内的世界を見ていくことができます。参加者の方々には、実際に描画に取り組んでいただきました。描く中で、何を表現し、あるいは表現しないのか、そして、自分の描画をどのように分析するかを体験してもらえたのではないかと思います。

午後の解釈編では、事例を用いながら、全体的印象の捉え方や、各要素の分析の仕方をレクチャーしています。S-HTP法の研究では小・中学生で出現しやすい特徴やそのパーセンテージのデータもあり、それも参照し、成人になるとどのように特徴が変化するのか、また精神疾患や特定のパーソナリティ特徴を示唆するサインは何か、など一つ一つ確認していきました。他の描画に比べて、家・木・人のそれぞれに自己像や対象像が異なる水準(意識的あるいは無意識的)で反映されやすいのもこの検査の特徴です。各要素に現れてくるパーソナリティの特徴を、検査中の態度やPDIの情報も総合して、解釈を組み立てていく作業を、事例検討を通して行いました。コロナ禍の状況ですのでグループワークはできませんでしたが、各々で自分ならどう分析し、解釈を組み立てるかを体験していただけたようです。

「現場で生きる心理検査を学ぼう2020」は今回の研修で全5回が終了になります。

今後も、初学者向けの心理検査の研修を開催していく予定です。9月以降にも予定されている研修がございますので、そちらも是非ご参加ください。