2020年10月27日に初学者ロールシャッハ勉強会を開催しました。
この勉強会は毎月第4週の火曜の19時半~21時半まで開催しています。
今回は前半に講義、後半にグループワークを行いました。
前半の講義では、先月に引き続き、構造一覧表の「認知の三側面」と呼ばれるクラスターのうち、「思考」についてクラスター内の指標の解釈の仕方についてレクチャーしました。入力され、判断された外界からの情報が、どのような思考や概念、言葉などにまとめられて表出されるのかを見ていくのが「思考」のクラスターです。一つ一つの指標やコードの数値が期待値に収まっているのかどうか、そして数値のもつ意味や質を確認するために、元の反応に戻って読み直していくことも必要です。このクラスターの場合には特に、思考過程の独特さや歪みをみることのできる特殊スコアや、人間運動反応Mについて確認することになります。
後半は、コーディング練習を進めるグループと、ロールプレイをして実施の練習をするグループに分かれています。
ロールプレイでは、検査者と被検者に役割分担をして実施の練習をしています。ロールプレイ後には、各自のスコアをコーディングしていきます。反応領域や発達水準をどうコードしていくか、コーディングに迷うところを皆で確認し、分からないところは質問しあいながら進めています。
この勉強会には、現場でロールシャッハ・テストを実施している方や、今、現場では実施していないけれど学んでいきたいという方々参加しています。ロールシャッハ・テストを実施するときの疑問や、他の手法との違いについてもディスカッションできるので、一から包括システムの手法を学びたいという方にもお勧めです。
次回は、11月24日火曜の19時半から(2時間)になります。
ご関心のある方はこちらから是非お申し込みください。