2019年8月30日金曜に、当研究所スタッフが、京都リハビリテーション病院にて、看護師さんを中心とした病院スタッフの方々向けに研修を行ってきました。内容は「医療従事者における専門的なコミニュケーション技術」の応用編というものです。基礎編は6月に開催しています。
その時の様子はこちらをお読みください。
今回は、まず失語症や認知症の入院患者さんを想定し、病棟内である問題行動を起こした場合にどのようにコミニュケーションをとるか、を参加者の方々に考えてもらいました。フロアの方々からは「否定せずにご本人の思いを聞く」「楽しい気持ちになるようにご本人に話してもらう」などのご意見をいただきました。まさにそれが重要な関わりだと思うのですが、患者さんのなかには、言語機能の低下や認知機能の低下、あるいは情動や衝動のコントロールの難しさを抱える方がいらっしゃいます。そのような方々とのコミュニケーションでは、自発的に話してくれるのを待つばかりではなく、聞く側からのアクティブなかかわり、そして、考えや気持ちを話しやすいように引き出すテクニックが必要となります。また、数少ない言葉や一見無意味に見える行動を拾い集め、その方の生活史や家族背景、職歴などから、その意味を考えていくこともコミニュケーションには重要です。
後半では、傾聴のためのテクニックをご紹介し、二人一組でロールプレイをしていただきました。実際にやってみて、実践の難しさを感じたり、現場でこう使えるかもという手応えを感じた方もいらっしゃったようです。
日々の業務が本当に忙しい中で、患者さんとのやりとり一つ一つを少し意識して、テクニックを使ってみようと思っていただけたらと思っております。
当研究所では、領域を問わず、研修のご依頼をお受けしています。
ご関心のある方はぜひ、一度、お問い合わせください。
お問い合わせ・お申込みはこちら。