コメディカルが知っておきたい向精神薬の基礎を学ぶ

2022年10月16日(日)10時30分から、本郷の森診療所院長の岡野憲一郎先生を講師にお招きして、「コメディカルが知っておきたい向精神薬の基礎を学ぶ」という研修をオンラインで開催しました。
本研修では、精神医療において豊かな経験をもっておられる岡野先生にお越しいただき、向精神薬の基本知識や臨床現場での実践についてご講義いただき、さらにフロアとのディスカッションも行っています。
講義のなかでは、先生が医学教育の中でどのように精神医療を学んでこられたのかについて留学経験に触れながらお話され、向精神薬が開発され、その性能の向上とともに精神科医や精神医療の現場がどのように変わってこられたかを教えていただきました。
そして、薬物療法の基本的な考え方や、向精神薬についても新しいお薬も含め、それぞれどのような効能があり、どういった患者さんに用いられるのかについて、例を挙げながらご説明いただきました。どの薬だとどのような効果があるのか、解離性障害の方に薬を用いる場合はどうするか、一般に過剰服薬は禁止と言われているがどのような服薬の仕方が危険なのかなど、先生の臨床現場での薬の使い方も興味深くお聞きできました。
フロアからは、「漢方薬と向精神薬の使い方の違い」や「統合失調症の人はずっと薬を飲み続けなければいけないのか」、「ADHDの薬の性能のちがい」、「患者の主治医の変更をすすめる際にはどのように見極めるのがよいか」などさまざまなご質問があり、岡野先生には一つ一つに分かりやすくお答えいただきました。
研修を通して、精神科医の先生方が患者の疾患や症状に適した薬を用いながらも、患者との間で丁寧に話し合う中で処方を決めていくあり方について改めて学ばせていただきました。先生の柔らかく、聞きやすい語り口もあり、非常に学びの多い時間となりました。

本研修は、録画した動画をご覧いただくことが可能です(12月16日が視聴期限となります)。
ご希望の方はこちらよりお申し込みください。

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