新年度が始まる前に心理検査を学ぼう2019〜2020、
本日は第4回目の『バウムテスト』でした。
『実施編』では、バウムテストの歴史的な背景からはじまり、
具体的な実施法を詳細にご紹介しました。
バウムテストは職場によって道具や教示が異なることも多く、
今回はできるだけ厳密に「バウムテストとは何か」を意識できるように、
ロールプレイを混じえながら確認していきました。
バウムテストはその時描かれた絵だけではなく、
その前後に話された内容や、
実施中の行動観察からいかに詳細に情報を収集しておくかが重要とされます。
どこを見て、何を聞くかはやはり慣れも必要で、
「いざやってみるとできない」難しさも体感していただきました。
また、実際に観察されながら描く体験を通して、
いかにクライエントが特殊な状況で絵を描いているかを、
参加者のみなさまと感想を共有しながら考えました。
『解釈編』では、全体から形式、そして内容へと段々詳細に見ていくことに力点を置き、
基本的な視点を確認していきました。
描画の解釈の際、特に陥りやすいのは、
全体的な視点を考える前に細部にこだわってしまうことだと思います。
そして、ひとつのサインから断定的に意味付けしてしまう危険性にも注意しておく必要があります。
そうした点を踏まえ、幹や樹冠といった部分だけから解釈するのではなく、
対人関係や不安等の特徴がどのようなところに
表れるのかを見ていきました。
後半は、ひとつの事例をまずはブラインドでイメージし、
その後、概要をご紹介しながら見立てと方針を立てていきました。
特に、バウムが今後どうなれば良いのか、
そうなるにはどう関わればよいのかといったことを一緒に考えていきました。
参加者の皆様からは、下記のような感想をいただきました。
「とても奥が深いと思いました。現場で使いたい」
「実際に体験してみて初めて分かることがありました」
次回は2月16日、「風景構成法」です。
まだ若干お席あります!どうぞご参加ください!!