初学者のための『心理検査 事例検討会』(2020年度)第2回を開催しました!

第1部は、参加者の皆様から事例をだしていただく形式です。

今回は、WAIS-ⅣとWAIS-Ⅲの事例を提供していただきました。

事前の概要の中で、大学生であれば大学名や学科名をお聞きしておくことで
実際の数値と困り感との関連性を知りやすくなることや
仕事で悩んでおられる方であれば
転職が視野にはいっているのか、今の仕事を続けたいと思っているのか、配属変更が可能なのかをお聞きしておくことで
解釈の方向性が適したものになることなどをお伝えしました。

他にも、私設オフィスで検査の場合には
医療機関を受診することへの抵抗の有無なども重要になります。
検査結果はもちろん重要ですが、検査を受ける背景や、その方の主訴、今後の方向性なども
解釈をしていくうえでは非常に重要な情報となっています。

今回の事例では、1つは医療機関での疾患の鑑別をしてほしいとのオーダーによって実施されたものでした。
ウェクスラー式知能検査では、疾患の鑑別をすることはできませんが
疾患の特徴が表れやすいところはあるため、そこに注力し、どのような疾患の可能性があるかについて話をしました。

もう1つの事例では、職業適性について知りたいということでした。
最初、数値だけを見たときには、職業適性としてはしんどいのではないかというのが
多くの参加者の感想だったのではないでしょうか。
しかし、行動観察や回答内容から見えてきたことを丁寧に議論していくと
適正はあるのではないかという意見が大半になりました。

数値だけでなく、行動観察や回答内容の重要性が非常によく伝わった回ではないかと思います。

第2部では、スタッフが事例を提供し、参加者の皆さんに解釈について考えていただきました。
今回は、WAIS-ⅣとWISC-Ⅳについてご提示し、それぞれ共通する部分と異なる部分についてもご説明させていただきました。
FSIQから合成得点、ディスクレパンシー分析、それぞれの検査の回答内容や行動観察などを
1つ1つどのように見ていくかをご説明させていただいた後に
参加者の方々にも解釈を考えていただきました。

次回、第2部では参加者の皆様からの要望により、思春期のWISC-ⅣとWAIS-Ⅳをご提示する予定です。
第2部は現在、少人数で実施しているため、このように参加者のご希望を聞いて事例を提供することができます。

次回は10月4日(土)です、
第2部は単回参加も受け付けております。
詳細やお申し込みはこちらをご覧ください。