心理士がクライエントと初めて出会うとき、クライアントが話をする内容だけに注意を向け、理解をしようとするわけではありません。クライアントとの出会いは、事前情報やインテーク票を私たちが見聞きする段階で始まります。具体的にどのように事前準備が、クライアントと会う時に役立つでしょうか。そして、初回面接時に話される内容やその態度から、どのような情報を収集し、その情報を元に、クライアント像をどのように見立てるでしょうか。
インテーク票から分析すること、初回面接中の思考過程、見立ての方法などについて、講師がリアルタイムでロールプレイを行い、参加者の皆さまでそれを視聴したうえで、見立てについてのディスカッションをしながら、学んでいきます。
医療現場だけでなく、福祉、産業、教育などさまざまな現場で役立てられる内容にします。
内容
1, インテーク票から考える:
初回面接の前に、主訴や基本情報などクライエントに記入してもらうインテーク票。架空事例のインテーク票を見て、何を考え、何を準備して初回面接に臨むかを検討します。
2, ロールプレイから考える:
講師2名で、クライエントとカウンセラー役を演じ、初回面接の様子を実演します。
3, 見立てをディスカッション:
ロールプレイを見て、どのような見立てが立てられるのか、どのようなところが情報不足なのか、小グループに分かれてディスカッションしてもらいます。
4, ロールプレイ・見立ての解説:
ロールプレイ中のカウンセラーの思考過程や見立ての方法について解説します。
5, 初回面接で押さえるべきポイントについて:
初回面接の役割や目的、方法についてお伝えします。
様々な角度から初回面接について、実践的にお伝えします。
終わった後に「明日、やってみよう」と思える研修を目指します。
日時:2021年7月4日(日)14:00~19:30
参加費:5000円
場所:ZOOMリアルタイム視聴のみ
定員:先着90名
対象:臨床心理士、公認心理師、臨床心理士取得見込み者、臨床心理士養成課程大学院生
臨床心理士ポイント申請予定
講師
浜内彩乃(大阪・京都こころの発達研究所 葉)
臨床心理士、公認心理師資格保持者。精神分析的心理療法をオリエンテーションとする心理職として教育機関、福祉機関などで活動し、現在は、カウンセリングルーム、精神科クリニック、大学教員などで活動中。
星野修一(大阪・京都こころの発達研究所 葉)
臨床心理士、公認心理師資格保持者。精神分析的心理療法をオリエンテーションとする心理職として教育機関、精神科医療機関などで活動し、現在は、カウンセリングルーム、精神科医療機関、学生相談室などで活動中。
チラシ:こちらからダウンロードできます。