2021年9月28日(火)19時半~21時半に、初学者ロールシャッハ・テスト勉強会を開催しました。
この勉強会は毎月第4火曜に継続して開催しており、「現場ではロールシャッハ・テストを実施していないけど改めて勉強しておきたい」、「現場でロールシャッハ・テストを取り始めたけれど、コーディングや解釈を学び直したい」など、初学者の先生方を対象としてご参加いただいております。
今回は、前回に引き続き、振り返りとして〈決定因〉の基本知識の振り返りと、各決定因子のもつ意味合い、構造一覧表の指標の中でどういった解釈に繋がるのかについて、学んでいきました。
まずは、形態反応に始まり、運動反応や色彩反応、濃淡反応など、これまでコーディングのつけ方について改めて細かく振り返り、コーディングの際に間違いが起きやすそうなものについて確認しました。テキストにいくつかの例は載っていますが、こういう場合にはどうコードするのかという質問も出てきて、皆で意見を出し合いつつ検討しています。
各因子の理解については、今回は、M(運動因子)とSumC(有彩色決定因子)がそれぞれEB(体験型)をどのように構成するのか、受験者が現実や社会場面に直面した際の意思決定や判断のスタイルの型である、内向型や外拡型、不定型、回避型、そして潰れ型といった種類について確認していきました。
また、各指標の根拠としてテキストに書かれている、統計研究や伝統的な理解についても触れて確認しています。なぜm(無生物運動反応)やY(濃淡拡散因子)が状況ストレスと関係していると言われているのか、なぜV(濃淡立体因子)がネガティブな自己検閲と関係し、「自殺の指標を示す布置(S-Con)」の中で重要とされているのか、など、統計研究に少し触れると各指標のイメージを持ちやすくなります。
参加者同士で疑問に思うところや理解しにくいところを話しあい、共有すると、自分でも気づかなかった理解の盲点に気づくことができるので、この勉強会の醍醐味かなと感じています。
次回は、10月26日(火)19時半~21時半を予定しています。
参加をご希望される方は、こちらよりお申し込みください。