発達検査事例検討会を午前・午後とで行いました。
午前・午後ともに、WAIS-ⅢとWISC-Ⅳをそれぞれ1ケースずつ。
いずれも医療機関での検査でした。
午前のは両方とも不登校事例で、不登校の要因は不明という共通点がありました。
また、WAIS-Ⅲの事例は、ディスクレパンシーがあまりなく、大きな特徴がないため
検査者が解釈に困っているということでした。
検査場面での応答の仕方や得点の方法などを丁寧に見て、カルテからの情報などを組み合わせていくことで
事例の様子が浮かび上がってきました。
WISC-Ⅳの事例では、他の検査を実施した方がいいかや、保護者へのフィードバックをどうしたらいいかといったことも話し合われました。
午後のWAIS-Ⅲは、自己理解のために検査を希望された方の事例でした。
ここでは、服薬や診断名の有無、転院の理由などが質問にあがり、それらの影響についても話し合われました。
WISC-Ⅳの事例は、主訴が改善しているものの、今後の環境の変化によって主訴が再燃しないかの懸念がありました。
なぜ主訴の行動が生じたのか、なぜ改善したのかを、検査データをもとに分析しました。
全て、事例が誤答したところについて、どのような問題をどのように誤答したのか
その誤答はなぜ生じたかを話し合いました。
次回は年明けすぐの1月5日です。