初学者のための『心理検査 事例検討会』人格検査 第4回開催(全5回)

12月1日に、『心理検査 事例検討会』の人格検査編の第4回を開催しました。

午前の部ではP-Fスタディとバウムテスト、TEGを含む事例を検討しました。
ともに医療機関の事例であり、発達障害圏の問題が示唆されていました。
検査結果を読み解くうえで、発達特性の影響はありながらも、その影響だけでは説明しきれない
被検者の方の生き苦しさをどうデータから理解するかに焦点があたりました。

P-Fスタディの場合、プロフィールに表れてくる高い数値のスコアに、従来の解釈を当てはめる前に、
なぜそのスコアの数値が高くなったのか、その反応内容に独特なその人の個人のパターンをみたり、
他のスコアとの関連をみる必要があります。
また、自身の体験に一致する言葉を使用できているのかどうかも、検査の実施直後に検査者が内容を確認し、
U反応(判定不能)になりそうな反応について、受検者の意図や李恢の仕方を確かめることで、精査できます。
その意味で、P-Fスタディは、フラストレーション場面において、対人関係だけでなく、個人の中でどのような
内的体験が生じているのかを見ていくうえでも、役に立つ検査と言えそうです。

午後の部では、P-Fスタディ、バウムテストを中心に検討がなされました。
医療機関と学生相談における事例でした。また、ある程度、検査者が受検者に関わる中で実施された検査でも
あるので、検査データからだけではなく、それまでの治療的なかかわりや経過も含め、検査結果を検討する
ことができました。
描画を見る上で、各指標を確認していくだけではなく、教示の仕方や、教示に対してどのように反応し、
描き始めるのか、筆順、描き方の特徴、PDIにおいてどのような語りがあるのか、語りと描かれた内容が
どの程度一致するのか、など以下に多くの情報を収集し、総合的に理解することが役に立つでしょう。

次回、第5回は、2月2日の日曜に予定しています。