初学者ロールシャッハ勉強会(第9回)を開催しました

2020年9月29日に初学者ロールシャッハ勉強会を開催しました。
この勉強会は毎月第4週の火曜の19時半~21時半まで開催しています。

今回は前半にグループワーク、後半に講義を行いました。

前半は、コーディング練習を進めるグループと、ロールプレイをして実施の練習をするグループに分かれています。

コーディング練習では今回は特に、Shading(濃淡反応)をどうコードするかということが話題になりました。濃淡反応には、立体や奥行きを見ているV、手触りや舌ざわりを見ているT、VでもTでもなく濃淡に反応しているYの3種類のコードがあります。これに加えて、無彩色反応(白、黒、灰色、暗い色)のC’があります。コーディングをする時には、被検者が濃淡に反応しているのかどうか、何をみているのかを確認する介入が必要となります。たとえば「毛布。ふさふさしていて気持ちよさそう」という反応であれば、「ふさふさ」を図版のどこに見ているのか、輪郭なのか濃淡なのかを確かめることになります。

以前に、コーディングの講義で用いた資料なども確認しつつ、皆で練習していきました。

ロールプレイでは、検査者と被検者に役割分担をして実施の練習をしています。あくまでロールプレイなのですが、後でコーディングするために質問段階で確認せねばならないことは何か、どこまで被検者に聞けばよいのかなど、いくつか質問が出ていました。

後半の講義では、構造一覧表の「認知の三側面」と呼ばれるクラスターのうち、「情報処理過程」と「認知的媒介」についてクラスター内の指標の解釈の仕方についてレクチャーしました。外界の現実の情報が目を通してどのように入力されるのかを見ていくのが「情報処理過程」であり、入力された情報が記憶像や空想とどのように結びついて判断されるのかを見ていくのが「認知的媒介」です。この認知が入力の時点で歪むのか、判断の時点で歪むのか。現実検討が全体としてどのくらい保たれていくのかを知ることができる有用なクラスターです。一つ一つ指標やコードの意味を振り返りながら、講義を進めています。

この勉強会には、現場でロールシャッハ・テストを実施している人も、今、現場では実施していないけれど学んでいきたいという人も参加しています。ロールシャッハ・テストを実施するときの疑問や、他の手法との違いについてもディスカッションできるので、一から包括システムの手法を学びたいという方にもお勧めです。

次回は、10月27日火曜の19時半から(2時間)になります。

ご関心のある方はこちらから是非お申し込みください。