初学者ロールシャッハ・テスト勉強会(第15回)を開催しました

2021年7月27日(火)19時半~21時半に、初学者ロールシャッハ・テスト勉強会を開催しました。
この勉強会は毎月第4火曜に継続して開催しており、「現場ではロールシャッハ・テストを実施していないけど改めて勉強しておきたい」、「現場でロールシャッハ・テストを取り始めたけれど、コーディングや解釈を学び直したい」など、初学者の先生方を対象としてご参加いただいております。

今回、前半は、コーディング課題の答え合わせの続きをしています。結果を整理する段階で、被検者の反応をどのようにコーディングするのかというだけではなく、その前に実施段階で、コードするには曖昧な反応(どの領域を見ているのか、カードのどこに反応しているのか、どのような内容を投影してみているのか)にどのように介入するかを考えておく必要があります。また、各カードで生じやすい、コードで間違えやすい反応についても説明を加えています((例)Ⅳ、Ⅵカードにおける「毛皮」反応、Ⅲ、Ⅹカードにおける「顔」反応などのコード)。また、講師側もこれまで意識していなかったような疑問点が、参加者から上がることもあります。皆で調べ直したり、確認し合ったりすることができるので、参加者全員が習熟度に関わらず、学ぶことのできる場であると感じています。

後半には、初参加の先生方も増えてきたので、反応領域、発達水準、Zスコアなど、コーディングの基本的知識の振り返りをしました。また、継続参加の先生方に対しては、各コードの持つ意味とそのコードが解釈にどのように繋がるのかについて、以前にした構造一覧表のクラスターごとの理解も振り返りながら講義をしています。

継続している先生方の中で、現場でも実施し始めた先生もいらっしゃいます。実施してみることで学んできたことを再確認もできるし、当勉強会のレジュメに留まらず、文献に当たってみることも増えたとのお声もお聞きし、主催者としてはロールシャッハ・テストの学びが深まっているように感じ、本当に嬉しい限りです。今後も、参加している先生方がそれぞれの実施体験や学びの体験を共有する場になれば、とも考えております。

次回は、2021年8月23日(火)19時半~を予定しております(8月1日現在)。
参加をご希望される方は、こちらよりお申し込みください。

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