今年度から、代表の浜内が、公認心理師会の私設委員会に入らせていただいており、そこで開くことになった研修でシンポジストとして発表することになりました。
公認心理師にを取得され、開業してカウンセリングをやっていきたい!という方も多くおられるのではないでしょうか。
ただ実際には、開業というのはリスクとの隣り合わせになります。
経営がうまくいくかどうかのリスク、クライエントさんとの関係におけるリスクなど
臨床に関することからそうでないことまで様々あります。
今回は私設委員会のメンバーである3名が、それぞれの開業についてのリスクをメインに話をした後、参加者のみなさんから質問を受け付け、ディスカッションを行いました。
浜内からは、HPでの広報に関することをメインにクライエントと取り交わす同意書などの書面についてや、書面の管理方法についてお話をさせていただきました。
久持修先生は、法人化されたときのご苦労や代表交代をされたときのお話など、合同会社ならではのリスクについてお話をされました。
村上雅彦先生は、公認心理師になり「医師の指示」が法律に明文化されたことについてや、公認心理師として開業において意識しなければならないこと、クライエントとの関係の築き方についてお話をされました。
当研究所も開業当初から、法人化についてはスタッフ間で何度も相談をしてきました。
今後もその相談は続くと思いますが、いかに大変か、具体的に人からその過程についてお聞きしたことがなかったため、私自身も大変勉強になりました。
それぞれ発表時間が25分程度と限られていたため、話しきれないことも多かったのではと思いますが、開業についての研修は発表は増えているように思います。
開業の数だけ、方法があるというのがそれぞれ開業されている方々のお話を聞いて感じるところです。
後半は、参加者のみなさまからいただいたご質問について、シンポジスト3名と司会の児島達美先生を交えて回答をさせていただきました。
料金設定の理由やオンラインカウンセリングについての考え、臨床以外に必要な知識など、開業について幅広い質問を受け、それぞれの先生から回答をしました。
学派の違いや、開業に至った経緯の違い、価値観の違いなどが明らかになりなりました。
もちろん倫理観や心理師として必要なことなど共通している点もたくさんあり、お互いにうなずき合いながら、新たな知見を得られたように思います。
開業臨床についての研修や学会発表などが増えてきているという印象がある昨今。
今後もこうした議論が増え、心理師(士)の活躍の場が広がってほしいなと思います。
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