今さら聞けない心理療法の基礎 ~「知ってはいるけど…本当はよくわかっていない」を学ぶ~フォーカシング

シリーズ第7回目となった今回は、フォーカシングについて、先輩心理士である岡村 心平さんに教えていただきました。

岡村先輩はフリース姿で登場され、本研修の「気軽に先輩に話を聞く」というテーマにぴったりの様相でお話ししてくださいました。
話し方もフランクで柔らかく、終始穏やかな、和やかな雰囲気で研修が進みました。

スライドの一枚目に今回の研修のまとめとなる重要な4つのポイントを書かれており、
「大事なことを最後に書くと、一番大事なことが早口になってしまう危険がある」とのことで「なるほど」と納得しました。
最初に重要ポイントを教えて下さったおかげで、頭の中も整理しやすく、理解がしやすいように感じました。

重要ポイントをお話してくださった後、「漢字フォーカシング」という個人ワークを実施しました。
皆さんにとっての今年の「感じ」を「漢字」で表現するという内容で、数分間考える時間を設けた後、考えた漢字をZOOMのチャット欄に書き込み、参加者で共有しました。
参加者の皆様からさまざまな漢字が書きこまれ、それに対して岡村先輩が「この方はこんな感じだったんですかね」とコメントしてくださり、それぞれの「感じ」を温かく包んで下さったように思います。
そうした体験そのものがフォーカシングなのかななど思いながらその様子を拝見していました。

最後の質疑応答のときに、参加者のお一人がこの漢字フォーカシングについてコメントをくださいました。
その方は、事前の資料をもらったときに漢字フォーカシングをされていたそうなのですが、お一人でやってみて浮かんだ漢字と、岡村先輩の声を聴きながら浮かんだ漢字が異なる漢字だったそうです。
関係性や場の雰囲気によって「漢字=感じ」が変わるということを体験できた、と仰っていておられました。

それから、フォーカシングがどういったものかや、その歴史について分かりやすく説明してくださいました。
そして日常の身近に体験する「感じる」というものについてお話してくださり、
人の名前が思い出せないのに、相手から「〇〇さん」じゃないの?と言われると、誰かは分からないのに、その名前でないことはわかる
など、日頃の私たちの体験とつながるお話をして下さり、そうした「感じ」を臨床場面でどのように使うことができるかをレクチャーしてくださいました。
さらに「フェルトセンス」「アスキング」などの技法の説明もとてもわかりやすくお話してくださいました。
感想でも「これまで理解しにくかった用語が理解できた」というコメントをいただきました。

最後に、架空事例とし学校現場(SC)での実践について丁寧に解説してくださり、理論、技法、実践とがリンクしやすい内容となっていました。

今回、録画したものは12月30日に配信予定です。1月末日までに見ることができます。
また次回は1月30日 「架空事例を各学派から 見立てる」を全先輩心理士(師)に教えていただきます。
いよいよ研修の最後となります。
架空事例を2事例用い、各学派の先輩方がそれぞれどのように見立て、介入されるかをお聞きします。
単回参加も可能ですのでご興味のあるかたはこちらからお申込み下さい。

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