「私の取扱い説明書」の作り方をZOOMにて行いました。
「私の取扱い説明書」とは何かについては、当研究所のブログをご覧ください。
今回は、支援者がクライエントと一緒に取扱い説明書を作ることを想定して話をしました。
自分で自分の取扱い説明書を作ってみたいという方にも参考にしていただけるところがあるのではないでしょうか。
「私の取扱い説明書」を作ることで、関わる周囲の人が理解しやすくなったり、適切な対応を取りやすくなることにつながりますが、何よりも作る過程の中で、「私」についての理解を自分自身が深く行うことができることができます。
完成する「私の取扱い説明書」は分量が多いわけではありません。
そのため、書式にならって項目を埋めるだけであれば、さほど時間はかからないでしょう。
しかし、項目を埋めるために、「私」について、できるだけ具体的エピソードから、得意なこと・苦手なこと・望ましい対応方法・望ましい環境などを分析する必要があります。
そしてその背景にある疾患や障害、特性、環境についても分析していきます。
「私」について知るためには、疾患や障害、ストレス等についての基本的な知識も重要となります。
そのため、項目をクライエントと話し合っていくだけではなく、心理教育も適宜行う必要があります。
「私の取扱い説明書」を書く上での主体は「私」であり、支援者はそのサポートに徹することを前提としながら、どのようにサポートしていくといいのか、クライエントがつまずきやすいポイントはどこなのかを説明しました。
最後「集団に実施することはできるのか」という質問を参加者の方からいただきました。
(そこは録画視聴できません)
もちろん集団で作成をすることもできると思います。
その場合には、「取扱い説明書」を作るということに集中しなくとも、「SOSサインに気づく」「ストレス対処を知る」など取扱い説明書の一部をピックアップしてもいいのではないでしょうか。
また、それぞれが個人ワークするだけでなく、グループで「どういう癖があるか」「どういうことが態度に現れているか」などをお互いのことについて意見を出し合うことも良いでしょう。
本研修は、「オンライン研修」からも随時購入することができます。
研修で使っている「私の取扱い説明書」の書式はあくまで見本です。
クライエントさんと一緒に、どのように作成するのがいいかを相談しながらカスタマイズしてみてください。