現場で生きる心理検査を学ぼう2019 おさえておきたい『TEG、SCT』

今日は、『現場で生きる心理検査を学ぼう2019』シリーズの第2回ということで、東大式エゴグラム(TEG)と文章完成法(SCT)の研修会でした。
前回同様に、午前は実施・スコアリングについて2時間、午後は解釈について2時間行っています。

TEG・SCTともに、自記式の検査ですので、実施法自体はそれほど複雑ではありません。ですので、検査がどのような理論や考えを元に作成されたのかを理解したうえで、検査を行う際の観察ポイントや検査中の質疑、検査後のやりとりなど、検査結果の理解を豊かにするうえで重要な検査者の動き方をお伝えしています。また、SCTについては事例を用いて結果をどう整理するのか、みんなで取り組んでみました。その中で、結果の整理法が様々なものがあるため、学校で学んだものによっても考え方が異なるという意見もありました。

 

午後からの解釈についてでは、結果の基本的な解釈の仕方のレクチャーの後で、実際に解釈を考えてみるワークを行いました。たとえば、うつ状態の方がいらっしゃるとして、この3種類のTEGの結果があると、それぞれどのようなパーソナリティや対人交流をもつうつ状態と理解できそうか、などです。他にも同じように、ASや強迫傾向でも、いくつかのTEGのデータからどう違いを読み取れるかというワークをして、話し合いながら皆さんに考えていただきました。シンプルに既存のパターン分類を解釈に用いるのではなく、受検される方の主訴や序受胎増を理解するための一材料として理解しようとすることの大事さを考えることができたのではないかと思います。SCTについては午前とは別の事例を用いて、形式的側面と内容的側面からどのようにその方の像を収束させていくかということを考えてみました。

SCTはあまり現場で使われていないという参加者の方も多くいらしていて、「SCTの素材に触れ、学び直す場になった」「現場でも使えるようにしたい」という声もありました。

ご参加の皆様、お疲れ様でした。

次回は、7月21日。おさえておきたい『MMPI』を予定しています。