10月6日に、『心理検査 事例検討会』の人格検査編の第3回を開催しました。
午前の部ではP-Fスタディとバウムテストの組み合わせを2事例検討しました。
それぞれ医療機関と公的機関の事例でしたが、ともに発達障害圏の問題があり、
主訴となる問題を理解するうえで、ご本人の状態像をより知るために施行された検査でした。
P-Fスタディの結果を検討する際に、被検者がどのような説明言語を用いるのか、
反応内容についての検査者からの問いかけにどのように応じるのか、
それが数値のデータを理解を補足する重要なデータになりうるということがよくわかりました。
午後の部では、P-Fスタディ、バウムテストに加え、人物画の検討がなされました。
ともに医療機関の事例であり、発達障害圏の方々でした。発達障害で困ったいることと、
家族関係や情緒的な問題とをどのように仕分けて理解していくのか、テーマとなりました。
特徴的なバウムテストであっても、なぜそのバウムを描出するに至ったのか、
検査が実施された背景や被検者の心情を推測することも、とても重要だと感じる会でした。
毎回、さまざまな事例のデータをみて、自分ならばどう見立て、解釈をするのかを考え、
ディスカッションできるのが本検討会の醍醐味かなと思っております。
次回の第4回は、12月1日の日曜日を予定しています。