初学者ロールシャッハ・テスト勉強会(第17回)を開催しました

2021年10月26日(火)19時半~21時半に、初学者ロールシャッハ・テスト勉強会を、高槻オフィスにて開催しました。
この勉強会は、毎月第4火曜(月によっては第5火曜になります)に継続して開催しており、「現場ではロールシャッハ・テストを実施していないけど改めて勉強しておきたい」、「現場でロールシャッハ・テストを取り始めたけれど、コーディングや解釈を学び直したい」など、初学者の先生方を対象としてご参加いただいております。

今回は前回からの続きで、コーディングの復習と解釈についての講義となっています。決定因子を中心に見ており、その決定因子の持つ解釈仮説や、構造一覧表の中でどのクラスターや特殊指標の中にに位置付けられているのかについて、確認しています。
たとえば、構造一覧表にある[基礎体験eb]という指標は、その人の心の内側で生じている内面の基盤で、現実への適応を裏から支えるものとされています。
左辺は動物運動反応(FM)と無生物運動反応(m)の和、右辺は濃淡決定因子を中心とした反応の和(C’、V、T、Y)となっており、その比率と組み合わせにより、どの程度、その人物が内側から湧き上がる苦痛や不快感に圧倒されているのか、その内容を知ることができるとされています。
また、一つ一つのコードも複数の意味が想定されます。たとえば、FM(動物運動反応)は自分でそれほど意識を集中しなくても生じる思考であり、生命維持活動に繋がるような生理的欲求や要求、さらに辺縁思考を示すと言われています。
これを含むebの左辺が0に近い数値であるならば、「要求や欲求に気づくと、それをそのまま保持できずに衝動的に解決してしまう」とか、「自分の中にあるニーズに気づいて、それを共有してくれる養育者が不在の環境にあり、その領域が未発達である」など、いくつかの仮説が立てられることになります。
さらに、受検者の生育歴や、反応の質や内容を検討することで、どの仮説が有用かを判断することができます。

一通り決定因子について振り返った後は、コーディングの練習課題を全員で取り組み、終わった後に質疑とディスカッションをしています。
自分はこうコーディングしたけれど、なぜ回答はこうなっているのか、または、別のパターンの場合にはどうコードするのか、など質問はいろいろ上がります。
実際にやってみて、その場で分からないことを話し合えるのは、この会の醍醐味かなと感じております。

次回は、11月30日(火)19時半~21時半を予定しています。
参加をご希望される方は、こちらよりお申し込みください。

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