おさえておきたい『認知機能検査』を開催しました!

 今回の5月17日は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長を受けて、
初めて講習会をZOOMで開催することとなりました。
 当研究所初の試みということや、ZOOMというツールの特性もあり、
いつもと比較すると、参加者の先生方のお声を聴かせて頂きづらいという状況
などもございましたが、同時に、都合が悪くとも参加できる等のメリットもあった
ようです。今後、先生方からアンケートで頂戴したご意見を参考にしつつ、
ZOOMの効果的な利用方法を考えていく必要があるのかもしれないと考えさせられました。

 今回の研修会の内容は「認知機能検査」でした。少子高齢化が叫ばれる日本社会では
認知症に苦しむ方とケアを結びケアの質の向上に役立ち得る認知機能検査の意義は、
増しているように感じています。本日は、認知機能検査の講習会を実施編と解釈編に分け、
午前と午後にそれぞれ実施いたしました。上述の通り、ZOOMを用いた初の試みであったにも
関わらず、多くの先生方にご参加いただき、講習会終了間際にご質問を頂戴する等、
先生方の熱量を感じました。

 実施編では認知症の基礎知識に加えて、MMSE、HDS-R(長谷川式)、CDT(時計描画検査)が、
認知機能検査の中でも主に高齢者の認知症のスクリーニングテストであるという位置づけの話から、
説明を行いました。
 また、それらの検査実施にあたって、おおむね共通する基本的な注意事項、「検査環境」、
「検査者の態度」、「被検者の意欲、安心感への配慮」といった事項を抑えてから、
今回扱う三つの検査の具体的な実施法とスコアリングを解説しました。
 説明事項が多く、終了時間が迫ってはおりましたが、最後にロールプレイを先生方にお見せしました。
ご参考になれば何よりです。

 解釈編では、解釈にあたってただ合計得点だけを見るのではなく、下位検査の回答や被検者の様子
に注目することで、より豊かな解釈につながることを重視しました。豊かな解釈に役立つ神経心理学
と認知症の知識を抑えてから、各検査の解釈の視点をお伝えしました。
 その上で架空事例をご提示し、解釈の時間を設けました。ZOOMを用いた講習会という状況もあって、
意見交換には限界もありましたが、解釈例などまたご参考にしていただければ何よりです。

 次回の「現場で生きる心理検査を学ぼう2020」は第3回「おさえておきたい:『TEG,SCT』
となっております。現在、お申し込み多数のため募集は打ち切っております。お申し込みの方は
奮ってご参加ください。