初心者精神分析勉強会(2020年度)第3回を開催しました!

前半は『(現代精神分析基礎講座 第4巻 精神分析学派の紹介2』 (2019、古賀靖彦編著、金剛出版)第2講「自我心理学の新展開」を講読しました。
自我心理学は、防衛機制など、一般心理学としても幅広く使われている学派で、心理検査の解釈のベースとなっていることも多いです。そのため、多くの方にわかりやすく、受け入れやすいアセスメントができるといえます。
「どのように自我心理学でアセスメントを行うのか」というご質問をいただき改めて、
自身のアセスメント方法を言語化する機会にもなりました。

症状や振る舞い方などからクライエントのパーソナリティ構造を見立て
そのパーソナリティの中核となる不安は何かを理解しさらにその不安をどのように防衛しているかを考え
そこから病態水準を考えるということを行っているように思います。

他にも参加者の方から風景構成法の事例をあげていただきそこから見立てる発達段階と実際の発達段階について話題となり
未発達と考えるのか、防衛機制が働いていると考えるかについては描画以外の指標をもとに考える必要があるということが話し合われました。

後半の事例では精神病院でのカウンセリング事例をご発表いただきました。
前半の講義をもとにその事例のパーソナリティーは何か中核となる不安は何か
それに対してどういった防衛機制が用いられているかについて話をしました。
そうした見立てを行う上で生育歴のききとりや、
その方の病院内の人間関係やセラピストとの関係性のあり方が重要であることを確認しました。
また、セラピストがその方に対して、どのような感情が生起されていたのかについてもお話いただき
それはセラピストの個人的な問題なのかクライエントから投影されたものなのかなどが話し合われました。
精神分析的なオリエンテーションでの事例検討ではこのようにセラピストの個人的な事柄について触れることも多いため
参加者全体が、誠実に話し合おうとする姿勢が大切だと感じています。
今回の事例は、ご高齢の方であったことから高齢者へのカウンセリングの有用性や、何ができるのか、といったことも話し合われました。
クライエントのニーズや、見立てに基づく方針は非常に重要ですがそれだけでなく、クライエントのライフサイクルという視点も重要だと考えます。

次回は9月6日(日)13時〜16時で講読は第3講「情緒発達。サイクル論」です。
フェルマータメンタルクリニックの細澤先生が特別講師として来て下さいます。
単回申込み可です。詳細やお申込みはこちらをご覧ください。