初学者のための『心理検査 事例検討会』(2020年度)第4回を開催しました!

2020年11月1日(日)に、人格検査の事例検討会(第4回)を開催しました。

午前の部は、現場で心理検査を実施している参加者の方々とともに、10代の方の2事例を検討しました。そして事例概要を参加者で共有した後に、検査データを読み、その解釈についてディスカッションしていきます。
いつものように検査結果から何を読み取ることのできるものについて話し合われましたが、それに加え、何らかの症状や問題行動を呈している受検者に心理検査を実施し、その中核的な問題が結果に現れてくる際に、それをどのように伝えることができるかということが話題にあがりました。被検者の訴えにはないものの、結果から強い依存欲求や承認欲求などが潜在的に認められた場合には、否認しているのか、それとも抑圧をしているのか、否認しているばあいには直接的に伝えるのがよいのか、それとも結果に表れていることと本人の意識とのギャップを扱ってみるのがよいのか、あるいは、問題を認めたいけれど認めたくないという葛藤を伝えるべきか、など、被検者の方が受け止めることができ、今後に役立つ範囲で伝えていくことについて考えさせられました。また、現実的な環境調整を考える場合には、両親とも結果を共有する必要があり、それを心理士だけでなく、所属機関でチームとしてどう共有をして伝えていくかということも話にあがっていました。

午後の部は40代の方の事例(PFスタディ)を検討しています。午後は基礎講座なので、スコアリングやプロフィールの作成、スコアの解釈、総合解釈の組み方までをじっくりレクチャーしています。
PFスタディの解釈では、数値の読み取りだけではなく、反応内容に戻って分析することが必要になります。eの他者解決のスコアが高ければ(特に平均値から標準偏差の値より上回る場合)、相手への解決をどのように求めるのかそれは場や文脈に適した相手への要求であるのかを反応内容から検討でき、低ければ、他者に頼ることの難しさが根底にあるのか、求めているのに言葉で表現できないのか、他者に頼るという発想がそもそもないのかなどが推測でき、他のスコアや検査結果からどれかの仮説を支持できるでしょう。

次回は2021年2月7日(日)の開催で今年度最後になります。
1部2部ともに単回参加可能です。
詳細やお申し込みはこちらから。