ZOOM研修 描画を読む 基礎力 向上(HTPP)①を開催しました!

緊急事態宣言が出ており、仕事の調整など大変な方も多い中
バウムに引き続き多くの方にご参加いただけました。

HTPPはバウムテストよりも実施したり、研修を受ける機会が少ないのではないでしょうか。
バウムテストに引き続き京阪病院の岸本和子先生にご講義いただきました。

まずはオンライン上で検査を勉強するにあたっての注意事項や
検査を実施する上での倫理などを丁寧に教えていただきました。
オンライン研修が当たり前になってきており、事例や検査道具などもオンライン上で使われていることも見かけるようになってきました。
専門職がこうした状況でも自己研鑽を続けたいと思う気持ちは非常に大切にしなければならない一方で
「少しくらいいいや」と思ってしまうことの危険性を改めて感じました。

そして参考図書である高橋依子著『描画テスト』(北大路書房 )に書かれている教示や実施法についても丁寧に教えていただきました。
その後、事例の見方を教えていただきましたが、事例だけでなく
書く時の様子、状態などの実施時の行動観察での着目ポイントや、なぜ行動観察が大切なのかご講義いただきました。
さらに、絵についての質問は、クライエントがその絵をどのように描こうとしたのか
クライエントの心を明らかにするために必要なものであり、形式的に聞くものではないことを教えていただきました。

講義の後半には、書籍に記載されている絵について
「どのように感じるか」をチャットで共有したり
文章で書かれたものからどのような絵を想像したかを書いてみたり
実際に作業をしてもらいました。

絵をどのように感じるかは、ZOOMのチャット機能があるからこそできることで
バウムテストのときにも行いましたが
アンケートの中で「他の人がどのように感じるか知ることができてよかった」という意見が多く好評でした。

今回も好評なアンケート結果となっていました。
一人職場も多い心理職は、書籍に書いてあることを必死に読んで学びますが
「どのように感じるか」といった書籍では学べないものも重要であるにもかかわらず
それを人と共有したり、学ぶ機会が少なく
「自分の感覚は多数派なのだろうか」「他の人はどのように感じるのだろうか」と
不安になることも多いのではないでしょうか。

チャット機能だからこそ、言いやすかったり、多くの意見を目にすることができ
大変有意義だったように思います。

また絵を所見など文字にする機会は多いですが
文字から絵に立ち返るということをしている方は少ないのではないでしょうか。
自分ではしっかり文章にしたつもりでも、文章から絵を描こうとしたときに躓いてしまう・・
そうした体験を積み重ねることで、言葉で表現することの重みや表現方法の多様さを感じ取ることができます。

次回は2月5日(金)20時~22時で、形式分析についてご講義いただきます。
寒い日が続きますが、研修では熱くなれたらと思います。

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