心理臨床学会第38回大会に参加してきました

2019年6月6日〜9日にパシフィコ横浜で行われた、
日本心理臨床学会第38回大会に参加しましたので、その報告をいたします。

心理臨床学会・年次大会は、年に一度開催される、
基本的には心理臨床学会の正会員のみが参加できる専門職のための研究発表・研修・交流の場です。

今回の学会のテーマは「心理臨床における『こころ』と『からだ』」でしたが、
あまりテーマにこだわらず、様々な発表を聞くことができました。
すべて書きたいところですが、いくつかに絞ってレポートしたいと思います。

まずは自主シンポジウム『中堅心理臨床家による語らい2』。
この発表では、今をときめく様々な領域(精神分析ユング心理学認知行動療法、ブリーフセラピー)
の“中堅”の先生方が、主に心理臨床家がどのようにして雇用を作り出し、成長し、
生きていくかというテーマで議論されていました。
各学派における「研修」や「資格」の位置づけや意味合いの違いについてのお話は、
特に興味深かったです。

また、当研究所も、もう2ヶ月で開所して1年となります。
まだまだやりたいこと、やらなければならないことはたくさんありますが、
私設カウンセリングオフィスとして、世の中の動きを感じ取りながら、
今後どのように動いていけばよいか、考えさせられました。

次に、若手の会企画懇話会、
『心理臨床学会の若手は何をしていくのか −若手が若手を支えるために−』です。
“若手の会”とは、心理臨床学会の中で『本学会に所属する会員であり、40歳未満、
または、大学院修士課程もしくは博士課程に在籍中、大学院修士課程もしくは
博士課程修了時から10年以内に該当する者』が所属しているものです。

当研究所のスタッフもこの懇話会で発表させていただき、
心理臨床学会のこれからについて、多くの議論がなされました。
この若手の会には日本全国から臨床心理士が参加しているため、
非常に豊かなネットワークを築ける可能性があります。

当研究所も若手の会の皆様とつながり、意見を交わしながら、
今よりももっと社会に貢献できるような心理臨床を実現できるよう、
積極的に関わっていくつもりです。

心理臨床学会は、臨床心理士が『自己研鑽』につなげるための、刺激を受ける場でもあります。
1年に1回、全国の臨床心理士の中に
「ここまでがんばっている人がいる」、「こんな新しい視点がある」ことを
目の当たりにし、もっと自分も成長したいと感じます。

臨床心理士は、得てして個々の世界に籠りがちになります。
そうした時間ももちろん必要ですが、やはり定期的に
専門職同士のつながりやコミュニケーションを通じて、
自らを省みる時間も必要ですね。

今回得た新しい視点を、日々の臨床に活かしていきたいと思います。