これまで複数回、WAIS-Ⅳの勉強会を実施してまいりましたが
その中で多かった声が
「もっと1時間かけてじっくり学びたい」
というものでした。
そこで、8時間という長丁場の研修を、当研究所で初めて実施致しました。
3人一組になり、検査者、受検者、観察者と役割分担し
実際に検査の実施をどのように行うのか、ロールプレイを行っていただきました。
マニュアル本の持ち方、ストップウォッチの操作の仕方、記録の書き方・・
同時にしなければならない作業が多く
どのようにすれば効率よく実施できるのか、実践しながら学んでいただきました。
お昼をはさんでスコアリングをしました。
たくさんの表があり、どの表をどう見ればいいのか混乱があったり
有意差や標準出現率といった統計用語を理解することに苦戦したりと
大変な時間だったと思いますが、
スタッフに質問をしてくださったり、同じグループメンバーで助け合ったりと
理解を深めようとしてくださいました。
解釈は全体をお伝えするにとどまり、
事例を検討するまでの時間はとれず
8時間かけても難しい検査なのだなということも
ご理解いただけたようでした。
また、1回で習得することは不可能で
今回、勉強いただいたことを元に、繰り返しの練習が必要であることもご理解いただけ
今後の勉強へのモチベーションにつながったようでした。
8時間という長丁場であったにも関わらず、
最後まで熱心に取り組まれておられ、こちらも講義をするのに力がこもりました。
また1日一緒にすごしたということもあり、参加者同士の交流も深まった様子でした。
WAIS-Ⅳの事例解釈については、3月15日の公開スーパービジョンで岸本先生から教えていただきます。
まだ残席ございますのでご興味があられる方はこちらからお申込み下さい。
またアンケートや皆様のご意見に
検査結果が教育現場等に届いた場合、どう活用できるかを知りたい
という内容が複数あり、今後前向きに検討したいと考えております。
こうした皆様のお声をお聞きし、それに応えられるよう頑張りたいと思います。