初学者のための『心理検査 事例検討会』人格検査 第5回開催(全5回)

2月2日に、『心理検査 事例検討会』の人格検査編の第5回を開催しました。

P-Fスタディとバウムテスト、TEG、人物画、SCTを含む事例を検討しました。毎回そうなのですが、描かれた描画やデータは、本当にさまざまなものがあり、自分であればこの結果をどう読み解くのか、解釈を練り上げるかを練習する機会になります。

検査を受けに来られた方がおっしゃられるこれまでの対人関係でのパターンや性格特徴が、検査結果に表れたものと異なる時に、検査者はそれをどのように理解するでしょうか。
ご本人が生活場面に現れるご本人の特徴を意識できていない場合や、意識することを否認している場合、本当の自分について検査者に語ることに抵抗がある場合、などがあるでしょう。描画法や投影法では、言語水準で意識しにくい自己像や他者像、内面の葛藤などが如実に表現されます。なぜ上記のようなズレが生じたのかを、フィードバック面接にて、検査でえられた情報をご本人と確認しつつ、さらなる自己理解を深めていくことになります。また、結果の理解の共有が、普段、ご本人が他者と共有し、改めて意識しないようにしているようなことを意識化する重要な機会にもなりえます。
今回の事例の中には、そうしてフィードバック面接も含めての経過をみることができるものがありました。また、検討した事例の方々は成人期が多く、現在の生活上の問題だけでなく、今後の生活で予想される困難に対し、どのような心理的支援あるいは現実的な支援を用意できるかを考えさせられるものでした。

2019年度の人格検査の事例検討会は、今回で終了となります。
ご参加の先生方はお疲れ様でございました。

また、来年度も継続して開催いたします。
2020年度の詳細やお申込みはこちらになります。
ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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