初学者のための『心理検査 事例検討会』(2020年度)を開催しました!

発達検査事例検討の第3回目を実施しました。
季節の変わり目ということもあってか体調不良での欠席連絡が多くありました。
いつもなら「ちょっとくらい・・」と思われている方も自粛されたのかもしれません。
しかし体調を崩しやすいこの時期、皆様どうぞご自愛なさってください。

さて、午前の部は、医療機関でのWAIS-Ⅳと、教育機関でのWISC-Ⅳの事例を提供いただきました。
医療機関の事例は、うつ病の診断があり、精神運動制止の症状が強かったことから
「そもそも知能検査を実施しても良かったのか」ということから話をすることになりました。
実施するリスクについて、主治医やクライエントと話し合えていたか
症状が結果にどの程度影響すると予測できていたか
など、そういったことを考えることが心理職として重要だということについても話し合いました。

特に主治医からオーダーが入った場合に
主治医とそのオーダーの適正について話し合うことって難しいことも多いですよね。
非常勤の場合だと、コミュニケーションがとれる機会も少ないですし・・。
それでも、クライエントの利益のために必要なことだと思います。

そうした話をしたうえで、検査結果から、そのクライエントの困り感に対して
どのような対応を提案できるのか、誰と結果を共有すればいいのかなどを検討しました。

教育機関の事例では
クライエントの発達特性を丁寧に見立て、どのような支援方針が有効かについて話し合いました。
また、保護者に対しての提案の仕方や学校へのフィードバックの仕方についても皆さんから意見が出されました。

心理検査を実施した際には、クライエントの見立てだけに終わらず
結果を活かして、どのような支援が考えられるかも重要になります。

午後の部では、前回リクエストがあった思春期・青年期の事例を提示しました。
思春期など未成年の場合は、本人の意思での検査実施よりも
誰かに「受けさせられている」可能性もあり、
本人の検査に対するモチベーションの確認や
モチベーションを上げる声掛けなどが必要となってきます。

1事例目は講師が解説し、2事例目は参加者の皆さんに考えていたいてご発言いただいたことを元に開設を行いました。
数値のどこに着目すればいいのか
行動観察のときに重要なポイントはどこか
数値と行動観察から得られた理解をどのように統合していくかについて
丁寧に説明させていただきました。

次回12月6日(日)16時30分~の第2部は、「発達障害の診断がついて、かつ社会生活が困難な方」の事例と
「発達障害の診断がついているが、社会生活はうまくいっている方」の事例を予定しています。
1部、2部共に、単回参加可です。
詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。