今年度最後となる第8回は、細澤先生をお迎えしての開催でした。
講読は第8講の「聴くこと話すことー精神分析での耳の傾け方と言語的介入ー」です。
松木先生が書かれた章で
聴き方について、ステップが提示され
具体例も書いてあり、わかりやすいと感じる一方で
「ステップ5と6は何が違うのだろう・・」「感覚的な表現がされていて伝わりにくい」
といった部分もありました。
細澤先生は松木先生と親しくされておられるため
「松木先生が普段おっしゃっていることから推測すると」
と、松木先生の思想や普段語られていることがらも含めて解説をしてくださいました。
また「九州は西園先生がおられて」「関東は狩野先生が・・」
と精神分析の歴史についても触れてくださり
そこから今の精神分析の流れがどのようにつくられてきたのかもわかりやすくご説明いただきました。
年に2回、細澤先生のお越しいただきましたが
先生に入ってきていただくことで、自分たちだけでは読み解けないところが
理解でき、普段、若いメンバーでワイワイ言うのとは違う良さを感じました。
事例検討では、スクールカウンセラーの事例が出され
時間制限がある中で、何をどのように扱えば良いのかということが話し合われました。
また、面接の中で何が展開しているのか
クライエントの不安のあり方やその不安の根源は何か、それがどういった形で防衛されているのかなど
精神分析的な理解について細澤先生は参加者の皆様からご意見がでました。
さらに。ケースが思春期だったこともあり、
思春期特有の心性と何かについても話し合われました。
来年度も引き続き同じ形で初心者精神分析勉強会を開催致します。
精神分析を全く勉強したことがないという方も大歓迎です。
詳細やお申込みはこちらから。
また細澤先生のGSVが4月から第4土曜日19時半~21時半(年間10回・3万円)で行います。
ご興味のある方は浜内(hamauchi@kokoro-you.com)までご連絡ください