現場で生きる心理検査を学ぼう2020 おさえておきたい『MMPI』を開催しました!

7月19日、全5回シリーズで開催の「現場で生きる心理検査を学ぼう2020」の第4回目を開催しました。
換気、手洗い、アルコール消毒、マスク着用など、参加していただいた皆様に、ご協力いただきながらの開催となりました。
ご協力、誠にありがとうございました。

今回は『MMPI』について、午前の実施編の部では、MMPI成立の歴史や日本で使用されている検査道具について、そして、実施する際の注意点について確認していきました。参加者の方々には、実際にMMPIの問題に取り組んでいただきました。検査項目は全550項目で19ページにわたるため、すべての問題に回答していただくことはできませんでしたが、初めて取り組まれる方が多かったので、回答の際の戸惑いや苦労などを少し体験していただけたのではないかと思います。

非常に検査項目数の多いMMPIではありますが、その分、豊かな受検者の情報を得ることができます。検査が開発された1940~1950年代の当時は、精神疾患の特定や診断の精査が主要な目的でしたが、現在では、日常生活での適応のレベルや、ストレス対処の方略や自己イメージ、対人認知など、本人が意識している自身のパーソナリティの理解を深めるために用いられることが中心となりました。

午後の解釈編では、MMPIの中心的な基礎尺度(妥当性尺度と臨床尺度とがあります)が具体的に何を測定しうるのか、その中心テーゼは何か、さらに、各尺度の数値を組み合わせることでどのような理解ができるのかを詳細にレクチャーしていきました。さらに、追加尺度や他の尺度も数多くあるので、その一部を紹介しました。

後半の事例検討では、ここまでに得てきた知識を事例を理解する際にどのように用いるのか、各自で解釈を考えてもらった後で、2人1組で話し合ってもらいました。各尺度の数値を意味づける際の難しさや、パーソナリティ像を数値や内容分析から構成するプロセスを体験していただけたのではないかと感じております。

次回は、
第5回:8月2日(日)公開スーパーヴィジョンになります。
京阪病院の岸本和子先生をスーパーヴァイザーにお招きして、
SCTやMMPIなど人格検査を中心とした事例を、公開SVの形で、検討していきます。

心理検査のSVを直接見て、体験できる貴重な機会と思われます。
午前、午後の部ともにわずかに残席がありますので、
ご関心のある方は、こちらよりお申し込みください。