初学者のための『心理検査 事例検討会』(2020年度)第3回を開催しました!

2020年9月6日に初学者のための『心理検査 事例検討会』(2020年度)第3回を開催しました。

午前の部(10:00~12:00)は参加者の方々から2事例提示していただき、皆で検討をしていきました。今回はたまたま2事例とも思春期の事例で、HTPPテストやSCTを実施していました。描画テストや人格検査単体で、ASDやADHDを確実に精査することは難しいですが、描かれた描画の全体像や細部の分析から、いくつかの徴候を確認することはできます。あるいは自己像や対象関係についてもつイメージを知ることができ、もし発達障害の診断が確定している場合には、二次的な思考や情緒への影響をみていくことができます。ディスカッションの中で、参加者の方々から描画から読み取れることや、前思春期や思春期における心性の特徴を踏まえたうえでの理解についてのご意見が出ており、より立体的に被検者の像を理解する手掛かりになったように思われます。

午後の部(16:30~18:30)は、研究所スタッフが用意した1事例を用いて、丁寧に検査データを分析する練習をしていきます。今回はPFスタディとバウムテストを含めたテスト・バッテリーを施行した事例でした。まず事例の概要を共有し、検査前の段階での被検者の見立てと検査を通して何を把握するかを確認します。そのうえで、検査実施の状況を知り、検査結果を分析していきます。PFスタディであれば、反応をどのように記載しているかを確認した後に、数値を分析していきます。U反応の有無と内容分析、GCR値、主要反応、プロフィール欄、超自我因子欄、反応転移欄を一つ一つみていき、対人葛藤場面の認知の仕方や、フラストレーションに対する反応の特徴、自身の反応をどのくらい意識できているかなどを知ることができます。また、バウムテストは、無意識的な自己像を直感的に把握することができるので、より意識的に反応を産出しているPFスタディと結果のずれがあるかどうかも、理解の上での参考になります。午後の部は、普段、心理テストを実施していない初学者の先生方が多いので、基礎的なところを皆で確かめながら進めていくことができます。

次回は11月1日(日)です。
単回参加も募集しています。
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