10月に同じ研修を行ないましたが、申し込み多数となり、追加開催をしました。
この企画を行なった際には、スクールカウンセラーの希望者が多いかと想定していましたが
実際には、教育センターや児童相談所、児童発達支援センターなどでご勤務されている方が
多くご参加下さいました。
改めて、検査所見が多くの現場で必要とされており
その活用方法について学びたいと思っておられる臨床家が多いと実感しました。
所見を書く側ができること
所見を受け取る側ができること
それぞれの役割の重要性について特にお話をさせていただきました。
内容や事例などは前回と同様の内容だったため、前回のブログもご参照下さい。
今回は、所見の読み方について重点を置きましたが
アンケートの内容などを拝見していると
所見の書き方について悩まれている方が多いのだなということも伝わってきました。
所見を書く側、受け取る側が、もう少し共通の言語であったり認識をもち
双方が通じ合えるようにできる勉強会が必要なように感じています。
複数の現場にいる心理職が意見交換することの意義もこうしたところにあるのでしょうね。
今回は3事例を用いましたが
本来なら、定期的に所見を読む勉強会を実施し
複数の事例を見比べながら、似たような数値であっても
どのようなところで支援方法が異なるのかを見比べていくことが
一番学べるように思います。
(本当はこの勉強会は通年で複数回開催予定でした。コロナの影響でそれが困難と判断・・)
数値、検査場面での行動観察、日常場面での様子などを組み合わせることで
児童の姿が浮かび上がり、適切な支援につなげていくことができます。
「検査をとってもとらなくても同じ」と仰る方がおられます。
それは正しいご意見だと思いますが
検査の数値をもとに、なぜその支援が正しいのか、根拠を持たせることで
支援者側、保護者側の自信となります。
それがどれほど心強いことかを知っていただけたら幸いです。